この定冠詞をつけることによって、物を特定することができます。日本には、この冠詞がないのでとても難しいのですが、なくても通じるので、話せるようになってから出来るだけフレーズの中で使えるようにしていくといいので、気長にしましょう。
定冠詞って何?
この定冠詞は、物事を特定する表現の時に使います。
例えば、
「昨日ある一人の女の子とあったの。その女の子がね…」
「Ieri ho incontrato una ragazza .La ragazza è…」
このように、初めは、その女の子が、誰なのか分からないので、「ある人」という表現になりますが、2回目以降は、会話の中で誰を指しているのかわかるので、「その人」になりますよね。その違いが、不定冠詞と定冠詞の違いです。
定冠詞の変化
定冠詞は、男性名詞・女性名詞で変わり、単数形・複数形でも変わります。注意して覚えてください。
男性名詞・単数形「il」形…il fiore , il libro , il ragazzo
男性名詞・複数形「i」…i fiori , i libri. , i ragazzi
女性名詞・単数形「la」…la canzone , la stazione , la ragazza
女性名詞・複数形「le」…le canzoni , le stazioni. , le ragazze
そしてさらに、男性名詞のs-から始まる単語、Z-から始まる単語には、別の冠詞があります。
男性名詞・単数形「lo」…lo zaino(リュックサック) , lo studente(男子生徒)
男性名詞・複数形「gli」…gli zaini , gli studenti
さらにもう一つ、男性名詞の母音から始まる名詞は、少し違う形は発音しやすいように短縮します。
男性名詞・単数形「l’」…l’uomo( 男性名詞), l’italiano (イタリア語・イタリア人)
男性名詞・複数形「gli」…gli uomini , gli italiani女性名詞・単数形「l’」…l’amica (女友達) , l’erba( 草・ハーブ)
女性名詞・複数形「le」…こちらは、変化がありません。
まとめ
- 覚えるべき事は、「il/i , la/le , lo/gli , l’/gli 」の4通りです。
- 通常、「il/i , la/le 」です。
- St-で始まる単語と、z-で始まる単語を見たら、気づく努力をする。
- 母音で始まる単語は、母音が並ぶと発音しにくいから、短縮する。複数形は「gli」になる。
- 女性名詞は、いつも同じ。
これらのポイントを抑えながら、慣れるようにしてください。
ポイント
イタリア語で会話をする中で、この不定冠詞が自然に出てくるように、単語を覚える段階で、セットにして覚えるときにスムーズに会話にも出てきます。
会話や文章で不定冠詞や冠詞が、抜けていても文章は全て理解できるものなのですが、完全な文章ではないのでどうしても外国人が話している「外国人独特の話し方」のように聞こえるようです。